加速させられた日々
たくさん小説を読んでいると気づくことがある。
「物語の終盤には展開をはやくする」という物語を語る技法がそれだ。
多くの作家は意識的に、または無意識的にそういうストーリーテリングの
妙を身につけ、実践しているのだろう。
その終盤において、どれだけ物語を加速させ、読み手をひっぱり
そして突き放すか、というところが作家の腕の見せ所の一つだとおもう。
この最後におこる「突き放し」はとても難しく、唐突すぎてもいけないし
丁寧すぎてもいけない。とても微妙なバランス感覚をようする。
最近1週間が3日で終わっているような気がする。
1年という物語もまた誰かによって書かれているのだろうか。
もし、その書き手が自分だとするならば、物語の終盤に意味を持たせる
ことができればいいな、という淡い期待を描いている。