あこがれ と 弾きやすさ
◆2-1・あこがれ
ギターを選ぶ時のポイントに、あこがれ というものがあると思います。
それがなんのことかというと
「自分が好きなミュージシャンはこういうギターを持っている!」という人に対するあこがれ、
「昔から、このギターが欲しかったんだー!」というギターに対するあこがれ
あなたにはそんな憧れがありますか?
それはとても強い気持ちですよね?
もし、そのあこがれがかなったら、あなた多分ギターばっかり弾くんじゃないでしょうか?
そんなギターを買いたいものですよね。
あこがれが手に入ったから、どんどんギターを弾いてしまう。
そんな状況って最高ですね。
やる気の話を続けると
高いギターを買ったからやる気になる、ということがあると思うんです。
「うーわー、買っちゃったよー、いつも牛丼食ってんのに、なんで俺は20万のギターを…」
みたいな(笑)
たぶん、そんな人がいっぱいいると思います。(僕もそのうちの一人です)
たしかに普段では考えられないような高い買い物を、なぜかギターや機材に関しては
してしまうのがミュージシャンの常ですけど、これはこれでアリな気がします。
だって、苦労して手に入れたギターって大切にするし
苦労したからこそ、もっと弾いてあげなくちゃ、という気になりませんか?
財布との相談ももちろん大切なんですが、どれだけ自分をやる気にさせてくれるか
というのもギターを選ぶ時のポイントかも知れないですね。
「このギター手に入れたら、どんな風に弾いてあげようか?」
と考えていると夜も寝れないくらい楽しかったりしませんか?
◆2-2・弾きやすさ
ギターって見て楽しむ人もいるとは思うんですけど、
基本的にはギターを弾くことで自分の想いを表現するための道具だと思います。
道具であるからには、使い勝手がよくないとマズいわけです。
なんの話をしてるのかっていうと、弾きやすさの話です。
ギターの弾きやすさを決めるポイントってこんな感じです。
1. ネックの太さ
2. ネックの長さ
3. フレットの幅
4. フレットの数
5. フレットの打ち方
6. ボディーの大きさ
◆1・ネックの太さ
ネックの太さ、というか形ですね。
ギターを始めた頃って分からないかもしれませんが、
ネックの太さや形っていろんな種類があるのです。
例えば、フェンダーという会社が作ってるストラトというギターには
「Vネック」という三角の形をしたネックがあったり、
同じストラトでも「Uシェイプ」といってU字型のネックがあったり。
つまり、ギターのネックには個性があるってことをいいたんです。
個性があるってことは、自分の手の形(個性)との相性がでてくる訳です。
◆2・ネックの長さ
ネックの長さもギターの種類によって変わります。
ネックの長さが違うとどうなるかというと、弦のテンションが変わってきます。
テンションが変わると、どうなるかというと、テンションの高いギターでは
弦はきつくはれますし、テンションの低いギターでは柔らかくはれます。
ってこの説明じゃわからないか…
大雑把に説明すると、コードを弾くとしますよね?
同じコードを弾いても、テンションの高いギターだと、コードを押させている感じが「堅く」
感じたりします。逆にテンションの低いギターだと「柔らかく」感じたりします。
これは結構ほんとうに微妙な感覚なので、文章でお伝えしずらいです。(申し訳ない)
◆3・フレットの幅
ネックの太さが「奥行き」だとしたら、フレットの幅は「高さの」部分になると思います。
(「幅」って言っておいて、「高さだ」と混乱するかな?)
要は1弦から6弦までの長さのことを言いたいんです。
今まで見てきた項目と同じようにこれにも個性があります。
例えば、クラシックギターのフレットの幅は、ストラトのフレットの幅より広いです。
これはギターの種類が違いケースですけど、同じ種類のギターであってもモデル(商品)
によって幅が違ったりします。
◆4・フレットの数
これは補足として書いておきます。
ギターのフレットの数は全部共通ではないんです。
ほとんどのギターが21フレットだと思います。
でもハードロック等で使われるギターの一部には
22フレットのギターがあったり24フレットのギターがあったりします。
だから、それ系の人は、ギターを買う前に注意して、
好きな人が何フレットのギターを使っているか調べた方がいいかもしれません。
コピーしてて、「なんだ?この音は?俺のギターじゃ出ない音があるぞ?」
と思ったりするかも知れないし(笑)
◆ひとことメモ:
フェンダー系のギターは基本的に21フレットです。
それに対してギブソン系は22フレットが主流です。
しかし、ものには例外がありまして、
フェンダー社でもエリック・クラプトンモデルと
ジェフ・ベックモデルは22フレットです。
以上ひとことメモ終わり
◆5・フレットの打ち方
これはどのギターにも共通するポイントです。
フレットの打ち方はちゃんと注意して見たいですね。
フレットの打ち方をどうやってチェックするかというと
全フレット、一音一音弾いて、
音のなり方
フレットの弾きやすさ
をチェックします。
そうやって一音一音弾いて音のなり方をチェックするというのは、
浮いている(きちんと打ち付けられていない)フレットがないか?をチェックするためと、
「だいたいのフレットはきちんと音が出るけど、
一弦の5フレットだけはなんか音がつまって聞こえるな(ビビる)」
というような症状をみるためです。(これは厳密にいうとフレットの擦り減りの話ですけど)
全部のフレットを弾くのは面倒な気もしますが、もしかして、よく使うところが
ちゃんと音が出ないと嫌なので、(往々にしてよく使うところが消耗しているため、
チキンと音が出ないことが多いです)根気良くチェックします。
もし、トラブルがあるようなら購入する前に、お店の方に修理を要求できますしね
あと、これも演奏する上で重要なポイントなんですけど、
指をフレットの上で滑らせてみて(スライド)させてみて、
滑らかに滑るかどうか、確かめます。
スライドさせた時に、どこか弾きずらいところがあると
実際の演奏に影響しますので、かならず試してみて下さい。
◆ひとことメモ1:
高いギターなどになると、フレットの端:1弦側の角が滑らかに加工されている
ギターがあります。そういうギターはとても弾きやすいですよ
◆ひとことメモ2:
滅多にないですが中古品などで、ごくたまにフレットが浮いている(きちんと調整されていない)
ギターと出会うことがあります。そんなギターをおいてあるお店にはあまり行きたくないものです。
◆7・ボディーの大きさ
ギターが弾きやすいと感じるかどうかの大きなポイントになる項目です。
ソリッドギターとアコギではボディーの大きさは全然違いますし
形も全然違います。
ストラトは体にあうように設計されてますけど、そうじゃないギターもあります。
要はいろんな形、いろんな大きさのギターがある訳です。
往々にしてボディーの大きさは、ギターの生音の音量と関係があります。
基本的にボディーが大きければ大きな音が出ますが、
その分だけ体にあわなくなったりします。
◆まとめ
さてさて、いろいろギターの弾きやすさについて書いてきましたが
これを書くことによって、逆に迷わせてしまったかもしれませんね。
これだけ項目があると、どうしていいかわからない、というのが
あなたの感想かもしれないですね。
本当にまとめのまとめですが、
いろんなギターを何本も弾くのが一番いいと思います。
ネックの幅、太さ、長さ、フレットの幅、ボディーで
いろんな組み合わせが存在する訳です。
だからあなたにあうギターが絶対この世には存在してます。
◆そういう希望を持って
1. ネックは握りやすいか?
2. ネックの長さは自分にあっているか?
3. テンションはちょうどよいか?
4. フレットの数は何個か?
5. フレットの幅は弾きやすいか?
6. フレットは浮いてないか?
7. ビビるフレットはないか?
8. 1弦側のフレットは滑らかか?
9. ボディーの形は自分にあっているか?
10. ボディーの大きさは自分にあっているか?
そんなことに気をつけながら、どんどんギターを弾いてくださいな。
あなたにピッタリのギターが見つかりますように