バンドの中心はギターボーカル
呼ばれてないのにしゃしゃりでて
ポロロンギターを弾き語り、滝田信二です。
京都 でおもにギター弾き語りのレッスン教室しております。
さて、ライブハウスで一緒になったバンドをみてて
「つまらないな」とおもう理由no1は
「うたがきこえない」だとおもいます。
バンドのサウンドはかっこいいのに歌が聴こえない。
こういうのかなり多い確率であってもったいないとおもいます。
なんでそうなるかというと、ボーカルが仕事できないからだとおもってます。
自分への反省もこめて、そうおもうようにしてます。
リハの段階で、音量バランスがとれてない、
ドラムやギターがボーカルの音量より大きくなってしまっていたら
歌ものの曲の場合、お客さんにはボーカルを一番に中心に届けないと
まずいんじゃないだろうか?と話しあったほうがいいとおもいます。
(エレクトロとかでボコーダーつかってとかの場合また話しは別。)
それができない=楽曲のことがわかってないボーカルってことに
なるんじゃないかとおもいます。
よくできたポップスは、まるで劇を観ているようにかんじさせてくれます。
はじめは、ボーカルの弾き語りが静かにはじまり
Bメロからベースの長い音符と、ドラムの刻みが入り、
サビになると、音量はそれほど大きくなく、全部の楽器が入る。
二回目のAメロからはギターやキーボードなど他の楽器が彩りを加え
Aメロの後半がちょっと一回目とはすこし変わって
サビになると、この曲の一番大きいくらいの音量になる。
というように、ダイナミクス、音量を上下させているとおもいます。
楽器の抜き差しとダイナミクスをあやつって
聴くものを飽きさせないようにしてます。
あなたの好きな曲を分析してみるとそうなってませんか?
そういうのをコントロールするのはボーカルの意識だとおもうのです。
それができてないメンバーに対して、「いや、ここは音量落とさないといけないよ」
「なんでかっていうとね」と説明するのはボーカルの仕事だとおもうのです。
お客さんの心を動かすのにバンドメンバーの音量意識を統一するのは
とても大切なことだとおもってます。
楽器陣は基本、大きな音をだしたがります。
だって大きいほうが気持ち良いから。
でも、それはお客さんに歌を届けるにはアダとなるのです。
うまいプレーヤーは小さい音でも抜けのいい音で叩ける弾ける。
それを楽器陣に伝えるのはボーカルの仕事です。
そうするためには、どこでどういうダイナミクスになればいいのか
知っておくことが必要だとおもうのです。
よい音楽を作るために、つねに意識したいことです。